2013年4月4日木曜日

日本市場参入を決めたヘッドセットメーカー「Turtle Beach」。共同設立者に聞くその歴史と狙い_5

。 Romano氏:  製品開発における弊社の大きな特徴としては,(市場調査重視という氏の発言からも想像できるように)ユーザーのニーズというものにいつも一番重きを置いていることが挙げられます。「ものすごい量」の顧客調査やユーザーアンケートを常に行っているんですよ。  ユーザーが欲しがっている機能,あるいはいらないと思っている機能を,常にフォーラムやblogなどから吸い上げて製品開発に取り入れ,ラインナップの追加や調整を行っています。  また,ユーザーに集まってもらって,その場でよい点や悪い点を指摘してもらう「Focus Group」(フォーカスグループ)というのを北米のメーカーはよく行うんですが,弊社でも,常に時間と予算を投じてFocus Groupに取り組んでいます。 Turtle Beachの公式サポートフォーラムより。Xbox 360との接続方法を解説したページだが,びっくりするくらい細かく説明されている(※サムネイルをクリックすると,別ウインドウで縦3699ドットの画像を表示します) :  そういったお話は欧米のメーカーからよく聞くのですが,そのたびに不安になるのは,「果たして同じ試みが日本でも行われるのか」ということです。  Turtle Beachの場合,北米のサポートフォーラムで公開されている情報は充実していて,これを見ればたいていの問題は解決しそうだという手応えがあるのですが,一方で,製品に付属しているマニュアルは驚くほど簡素で,マニュアルだけを頼りに設定しようとすると,難度が相当に高い。そして,詳しい情報は英語でしか提供されていません。  製品の完成度が高く,サポートフォーラムも充実している一方で,rmt,日本語化はまったくなされず,それゆえにまったく成功できなかった海外メーカーは,枚挙に暇がないほどです。「日本人は全員が全員,英語を読めるわけではない」という問題にはどう対処していくつもりですか。 Romano氏:  あくまでもこれから参入するわけなので,今すぐすべてを用意するのは難しいと思いますが,ドラクエ10 RMT,段階的に,北米で行っているサポートは日本語でも行っていく予定です。また,製品ボックスやサポートフォーラム,マニュアルやSNSもすべて日本語化していく計画ですよ。  ソーシャルメディアやblog,フォーラムを活かしたバイラルマーケティング(※口コミを利用したマーケティング手法のこと)で,できる限り多くのユーザーの声を拾っていくという姿勢は,日本でも一貫して変わりません
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